2012年11月6日火曜日

日本語環境セットアップ

Gentoo は特に何もしないと完全な英語環境で,日本語入力もできません.ユーザーインターフェイスも英語です.

というわけで日本語環境を整えました.

まずはユーザーインターフェイスの日本語化からです.Gentoo Linux ローカライズガイドを参考に行いました.わかりやすく丁寧なマニュアルがあるって便利ですね.

上記マニュアルページの「ロケールシステム」の項が該当します.そこに書いてあるとおりにしました.
/etc/env.d/02localeに

LC_ALL="ja_JP.UTF-8"
LANG="ja_JP"

と記述しました.

# env-update
# source /etc/profile

そして,/etc/make.confのUSEフラグにnlsを足して,LINGUAS="ja"と追記しました.そして,emergeで更新しました.

# emerge --update --deep --newuse

再起動したら日本語になりました.(再起動じゃなくてログアウト,ログインでもいいかも)


そして,日本語入力を行うためにibusとmozcをセットアップしました.ibusの他にもいろいろあるようですが,とりあえずなんとなくibusを選びました.

# emerge ibus mozc ibus-qt

ここからハマッテしまい苦労しました.
emergeの最後に表示されるメッセージ通り~/.bashrcに

export GTK_IM_MODULE=ibus
export XMODIFIERS=@im=ibus
export QT_IM_MODULE=ibus

と追記しました.そして,

$ ibus-setup &

から日本語入力にmozcを使うように設定しました.が,うまく行きません.
他のブログエントリーなどでは.bashrcではなく.xinitrcや.xprofileに書くなどいろいろありますが,要するにXが立ち上がった時に一緒にibusも起動するように書くわけですよね.

.xinitrcにも次のように(ほとんど同じように)記述して見ました.

export GTK_IM_MODULE=ibus
export XMODIFIERS=@im=ibus
export QT_IM_MODULE=ibus
exec ibus-daemon -d -x

更に私の場合,ibusデーモンが起動してからが問題でして,mozcを使うようにibus-setupにて設定したのですがその設定が何度やっても反映されず初期の未設定の状態に戻ってしまっていました.思い切って,

$ rm ~/.config/ibus/bus/****

としてibusの設定ファイル??と思われるファイルを削除しました.これでibus-setupしてみたところ設定が反映されました.設定ファイルにロックがかかっていたのでしょうか...

日本語が入力できるようになりました.
ちなみにCUI上のログインから$startxでGUIを起動している場合は.xinitrcが読み込まれるようですが,KDEなどのGUIベースでログインする場合は.xinitrcは実行されないらしいです.

そいうことなのでKDE起動時にibusの起動が行われるようにしました.~/kde4/Autostartディレクトリ内にシェルスクリプトなどを書いておけばKDE起動時に実行されるようです.

$ cd ~/.kde4/Autostart
$ emacs ibus-start.sh

#!/bin sh

export GTK_IM_MODULE=ibus
export XMODIFIERS=@im=ibus
export QT_IM_MODULE=ibus
exec ibus-daemon -dx

http://9oe.me/distro/?p=727に書かれてますがKDEではqtの設定をいじる必要がありそうです.

$qtconfig &
からインプットメソッドをibusにしました.実際,ibusでなければ入力できませんでした.
更に,私はWebブラウザにOperaを使っているのですが,指摘されている通り実行時のファイルにibusの記述(詳細は上記ページ)を記述する必要がありました.


ついでにTakaoフォントもあわせて入れておきましょうか.

# emerge media-fonts/takao-fonts


さて,こんなかんじでしょうか?でもなんか不安...
で,WindowsなどでATOKに慣れた私としてはmozcとかもうひとつAnthyなどの漢字変換はなんか微妙..